最新のベトナム成長株の探し方
本記事では、最新のベトナム成長株の簡単な探し方を紹介します。
「投資信託(べトナム成長株インカムファンドなど)よりも個別の成長株で勝負してみたい!」という方やインカムゲインよりもキャピタルゲインを重視する方におすすめです。

mitsuru
ベトナムは国としても絶賛成長中で成長企業も非常に多いですが、その中でも特に成長率の高い企業の探し方を紹介します。
以下、ベトナム株投資の完全マニュアルでは、高配当銘柄、割安銘柄などの探し方も紹介しておりますので、併せてお読みいただければと思います(ブックマーク推奨!)。
成長株はEPS成長率を使って探す!
成長株の探し方はさまざまありますが、今回はEPS成長率を使います。
EPS(Earnings Per Share)とは
EPSとは「1株当たりの利益(当期純利益)」のことです。
「EPS(1株当たりの利益)=当期純利益÷発行済株式総数」と計算されます。
EPSは「利益を稼ぎ出す力」を表していますので、(基本的には)この値自体は高ければ高いほどよいということになります。
EPS成長率とは
EPS成長率とは「企業のEPSが、年平均で何%成長しているかを測定する指標」のことであり、企業の成長度合いを表す指標の一つとして活用されています。
利用するサイト
利用するサイトは、情報提供会社ロイター社のスクリーニングサイトです。
具体的な成長株の探し方
成長株リストの表示方法
Stock Universe(世界の株式)の項目は、「Internationa stocksl(国際株)」をクリックします(下図の赤枠部分)。

Price/EarningsとEPS Growth Rate (5 Year)の項目は下図の通り、そのままでOKです(スクリーニング条件としてPERやEPS成長率を指定したい場合は値を投入してください)

Geographic Region(地域)は、デフォルトではアメリカが選択されていますので、以下の手順でベトナムを選択します。
まずは、アメリカの選択を外します(下図の赤枠部分)。

次に、アジア太平洋(Asia Pasific)のベトナム(Viet Nam)を選択します。

Sector & Industry(セクターと業種)は、そのままでOKです。デフォルトでは全セクターの全業種が選択されています(セクターや業種を指定したい場合は選択してください)。

Price/Earnings/Growth (PEG)は、ベトナム株の場合は値が入力されているとスクリーニングできませんので、値を削除します(下図の赤枠部分を空白にしてください)。

下図、赤枠部分をクリックして成長株のリストを表示します。

成長株リストの見方
過去5年間の年平均EPS成長率(下図の赤枠部分)が15%よりも高い成長株のリストがアルファベット順に表示されます。

EPS Growth (5 Year) を2度クリックすると、過去5年間の年平均EPS成長率の値が高い順に表示されます。

各銘柄の過去EPS推移を確認する方法
ここまでの手順でベトナム成長株を探せますが、リストに表示されている成長株はあくまで過去5年間の年平均EPS成長率が高い銘柄ですので、直近年度のEPSが落ち込んでいた場合でも成長株として表示される可能性があります。
より厳密に、各年度の具体的なEPS(過去EPS推移)も確認したい場合は以下の手順で確認することができます。
成長株リストより過去EPS推移を確認したい銘柄を選択します(下図は、銘柄コードABIの例です)。

個別銘柄のページに移りますので、「Financials(財務)」をクリックします(下図の赤枠部分)。

財務情報のページが表示されます。ページの下の方にある「Diluted Normalized EPS」(下図)の項目で過去5年分のEPS推移を確認することができます。右側から古い年度のEPSが並んでいます。
こちらの値が減少することなく増加し続けていることを確認します。

注意点
売上高の推移も確認しよう
EPSはあくまで利益ですので、売上高が上がっていなくても、コスト削減によってEPSが成長する場合があります。コスト削減によるEPSの成長はいつか限界がきますので、売上高も成長していることを確認しておきましょう。
売上高の推移の確認方法は以下の記事で紹介しています。
株価の割安さも確認しよう
株価には既に将来の成長が織り込まれている場合があり、割高になっている可能性があります。割高な成長株を掴まないためにも株価の割安さも確認しておきましょう。
割安さの確認方法は以下の記事で紹介しています。
以上、最新のベトナム成長株の探し方でした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません