日経225オプション取引-ボラティリティトレード(ボラトレ)の始め方

本記事では、著者の経験を元にしたボラティリティトレード(以下ボラトレ)の始め方を紹介しています。

私はプットの裸売りによって少し大きな損害を出したことをきっかけに、ボラトレに興味を持ちました。しかしながら、ボラトレの根幹となるオプション取引自体が小難しい理論で成り立っている上に、ボラトレの始め方について紹介されている書籍やサイトがなかったので、実際にボラトレを始めるまでに苦労しました。

私自身、まだまだボラトレ初心者ですが、とりあえずボラトレを始められるようにはなったので、「ボラトレに興味があるけど、どうやって始めたらいいかわからない!」という方向けに、ボラトレを始めるまでのノウハウをまとめています。

この記事に、記載されていることを実践すれば、とりあえずボラトレのスタートラインに立つことができると思います(そこから、利益を得られるかは別の話です

前提条件

本記事に興味がある方は、オプション取引自体の経験はある方が大半だと思いますので、オプション取引に関する基本的な用語については知っていることを前提としています。

たとえば、「プット」「コール」「権利行使価格」「限月」のような基本的な用語を知らない方は、ネットなどで調べていただければと思います。

Google検索で「オプション取引とは」で検索して上位に表示される2・3記事を読んでいただいてから、本記事に戻ってきていただければと思います。

STEP①オプションボラティリティ売買入門(シェルダン・ネイテンバーグ)を読む

オプション取引についての書籍は多々ありますが、まともな本は非常に少ないです。その中でも、ボラトレを理解するための基本的な理論を説明してくれている本は希少で、このシェルダン・ネイテンバーグ著のオプションボラティリティ売買入門は必読です(これを読まなければ何も始まりません。始められません)

まずは、この書籍を読んでください。ただし700ページくらいあります:(;^_^A

一度読んだだけで理解できる人は少ないと思いますが、なんとか70%くらいは理解してください(実際にボラトレを始めてみてわかることも多いので、100%理解するのは無理だと思います)。

ちなみに、私の場合、10ページ読むのに1時間くらいかかったので、全部読むのに70時間くらいかかりました。

STEP②ブログ「ゑもんレポート」を読む

実際のボラトレ記録を解説してくれています。リンクは以下です。

こちらの記事を読んでいくと、ボラトレとは何かがわかってくると思います。また、具体的なエントリータイミングや取引注意点なども解説してくれているので、非常に参考になります。

「ゑもんレポート」を理解するために

「ゑもんレポート」ですが、スマイルキャッチャーというオリジナルのツールを使っていたり、ボラトレのオリジナル用語(ググっても出てこない)が使われているため、普通に読んでいては理解できないと思います。

そのため「ゑもんレポート」を理解するために、以下をヒントにしてください。

②-1.スマイルキャッチャーを使ってみる

「ゑもんレポート」の著者である「ゑもん」さんが管理人である、ギルド集会所(オンラインのチャットスペース)で、スマイルキャッチャーを無料で配布してくれています。

スマイルキャッチャーをインストールしてみて、使ってみると、「ゑもんレポート」理解の助けになると思います。

スマイルキャッチャーは当然、本来目的でもあるボラトレにも使えます。

スマイルキャッチャーを使いたい方は、「ゑもんレポート」の以下記事をご確認ください。

スマイルキャッチャーの機能の一つである「ペイオフダイアグラム」については、使い方を当ブログの以下の記事で紹介しています。

②-2.オリジナル用語の意味を調べる

「ゑもんレポート」内に登場するオリジナル用語は本ブログの以下の記事で解説しています。

ググっても出てこない用語は、以下の記事で調べていただければ、大体解決すると思われます。

②-3.それでも理解出来ない場合は、ギルド集会所で質問してみる

ブログ内の微妙なニュアンスなど理解できない場合もあると思いますので、その際は「ギルド集会所」で質問してみることをオススメします。「ゑもん」さんや他の参加者が回答してくれると思います。

STEP③シミュレーション取引をしてみる

STEP①、STEP②をすることで、だいぶボラトレへの理解が進むと思いますが、やはり実践してみないとわからないことが多いと思います。

シミュレーショ取引は、STEP①で紹介したスマイルキャッチャーで出来ます。STEP②の「ゑもんレポート」で取引タイミングなどを解説してくれているので、参考にしながらシミュレーション取引をしてみてください。

どこまでシミュレーション取引してから本番取引に移行するかは、個人の性格や資金状況などによると思いますが、自分が組んでいるポジションのリスク(大まかに最大でどれくらいの損失になりうるか)が判別できるようになれば、本番取引を始めてもいいのではないでしょうか。

私は、あまりシミュレーション取引のように段階を踏むのが嫌いな性格だったので、数回プロ系をシミュレーションした後、すぐに本番取引に移りました。

(おまけ)ボラトレの勉強を始める前に気になっていたこと

こちらではボラトレの勉強を始める前に気になっていたことについて、私なりの回答を記載しています(あくまで、私なりのボラトレに対する理解です)。

ボラトレを始めるには、結構な時間をかけて勉強する必要があるので、そもそも勉強始めるべきか悩んでいる方は参考にしていただければと思います。

ボラトレって、一回の取引でどれくらい儲かるの?

ポジションの組み方(スプレッド、数量)などによって異なります。

一番シンプルなプロ系スプレッドを最低単位で組んで、上手く取引が出来て、だいたい数千円~数万の利益といった感じです(超ざっくりです)。勝率が上がれば、取引数量を増やすことで、一回の取引でも大きな利益(数十万~)を取ることも可能です(ただし、リターンとリスクは表裏一体です)。

ボラトレって、どれくらい稼働かかるの?デイトレみたいな感じ?

ポジションを組むまでに先物の動きやスマイルカーブを観察することになります。ポジションを組んだ後も観察は続ける必要があるので、デイトレみたいなイメージに近いかもしれません。

人(または組んでいるポジション)によりますが、ずっと目を離さず観察している人もいれば、1時間に1回観察している人など様々なようです。本業を別しながらボラトレをしている方も多いです(むしろ、そっちの方が多いのかも)。

株の長期投資でよくある「購入した後、一日一回株価チェックする」みたいな感じではないです。

裸売りで毎月安定的に利益が出てるんだけど、ボラトレってなんで必要なの?(今のまま、裸売り続けてたら何か問題あるの?)

裸売りは勝率は非常に高いですが、東日本大震災などのインシデントが発生した際の損が大きいため、ずっと裸売りを続けていると、統計的みると、長期的には損益はトントンになります(なるはずです)。

裸売りをしている人は、「少ない稼働で安定的に利益が得られる」と思っている方が多いと思いますが、「安定的に利益を得られる = ずっと取引を続ける必要がある」ということなので、いつか必ず大きな損が発生します。ある程度、利益が出たところで、裸売りを辞めるのであれば、利益にはなると思いますが、いつ大損が出るかわからないので、結局のところ統計論的には、裸売りの損益期待値はトントン(リスクとリターンのバランスが取れている)ということになります。

更にいうと、インシデント発生時の市場は、統計論のように動かず、裸売りをしている人にとってより悪い状況になるため、実際の市場においては、裸売りの損益期待値はトントンなく、マイナス(分が悪い取引)になっています。