スマイルカーブの見方(Youtube)【ゑもんレポート日経225オプション取引戦略編】
本記事では、Youtubeチャンネル「ゑもんレポート日経225オプション取引戦略編」のスマイルカーブの見方を解説しています。
※本記事は、Youtubeチャンネル「ゑもんレポート」様より許可をいただいて作成しております。
※本記事は、ギルド集会所(「ゑもんレポート」関連のチャットスペース)の諸先輩方に教えていただいた内容を元に作成しておりますが、記事の正確性は保証されておりません。
スマイルカーブを以下の4つ(A,B,C,D)に分けて解説します。
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A.スマイルカーブ
直近の限月(期近)と一つ先の限月(期先)の2つのIVスマイルカーブなどが表示されています。

①IVスマイルカーブ(期近)
- 権利行使価格毎(画面下部の横軸)のオプション(期近)の現時点のIV値がグラフ化されています。値は左軸(IV)を見ます。
- ③は現時点での日経225先物価格(画面下部横軸)を表示しており、③よりも左側がプットのIV値、右側がコールのIV値を表しています(プット、コールともに、取引が活発にあるOTMのIVが表示されています)。
- ①と③が交わっている箇所が、ATMのIV値です。
- ①と重なっているので少しわかりづらいですが、①の近くにある黄色の点線①´は、前日の取引終了時点のスマイルカーブです。①と①´を見比べることで、各オプションのIV値が前日値と比べて上がったか(盛ったか)、下がったか(剥げたか)がわかります。
②IVスマイルカーブ(期先)
- 見方は①と同様です。
③日経225先物価格
- 現時点での日経225先物価格です(画面下部横軸)。
④日経225先物価格(前日の終値)
- 前日の取引終了時点の日経225先物価格です(画面下部横軸)。
⑤デルタ0.1(期近)
- デルタが0.1(プットは-0.1)となっている銘柄の権利行使価格です(画面下部横軸)
- ⑤の右矢印の先が、デルタが0.1となっているコールオプションの権利行使価格です。左矢印の先が、デルタが-0.1となっているプットの権利行使価格です。
- ギルト集会所では、デルタが0.1のコールを「ErisC」、デルタ-0.1のプットを「EricP」と呼んでいます(独自命名らしいです)。
⑥デルタ0.1(期先)
- 見方は⑤と同様です。
⑦IV前日比(期近)
- 権利行使価格毎(画面下部の横軸)の前日の取引終了時点のIV値と現時点のIV値の比較値です(=①-①´)。値は右軸を見ます。
⑧IV前日比(期先)
- 見方は⑦と同様です。
⑨前日のIV前日比(期近)
・前日の取引終了時点の⑦です。
B.デルタ0.1銘柄のIV前日比推移
デルタが0.1(プットは-0.1)となっている銘柄のIV前日比推移です。デルタが0.1(プットは-0.1)となっている銘柄は時間経過と共に変化するため、ある特定の銘柄のIV前日比の推移を表している訳ではありません。

①デルタ0.1銘柄(コール)のIV前日比推移
・「A.スマイルカーブ」の⑤右側の線(デルタ0.1期近)と⑦(IV前日比期近)が交わる箇所の値(右軸)が、15分毎に記録されています。
②デルタ-0.1銘柄(プット)のIV前日比推移
・「A.スマイルカーブ」の⑤左側の線(デルタ-0.1期近)と⑦(IV前日比期近)が交わる箇所の値(右軸)が、15分毎に記録されています。
③日経225先物価格推移(%)
・日経225先物価格が前日終値からどれだけ(何%)増減しているか棒グラフで15分毎に記録されています。①②と合わせてみることで、日経225先物価格の変化に対して、デルタ0.1のコール(またはデルタ-0.1のプット)のIV前日比がどのように変化するか見るのに便利です。
④1σ線
・左軸0%を基準とした上下1σ(ATMのIV前日終値/16)の線です。σの性質より、①②は約67%の確率で、この上下1σ線の範囲内に推移します。
C.日経225先物価格推移

①日経225先物の前日終値
②日経225先物価格推移
③1Q線
・日経225先物 前日終値を基準として上下1σの線です。
- 日経225先物 前日終値を基準として上下1σの線です。σの性質より、②は約67%の確率で、この上下1σ線の範囲内に推移します。
- ギルト集会所では、上の1σ線を「Hライン」、下の1σ線を「Lライン」と呼んでいます。
- Hラインの値=日経225先物の前日終値+(先物前日終値*ATMのIV前日終値/16)
- Lラインの値=日経225先物の前日終値-(先物前日終値*ATMのIV前日終値/16)
D.日経225先物価格
期近と期先の2限月分の日経225先物価格が表示されています。

赤枠の「Remaining」は、SQまでの残存日数です。
ディスカッション
コメント一覧
この度は取説作成有難うございます。私も最近ギルド集会所に入ったはかりのヒデと申します。
チャンネル#71で初心者質問をしてる者です。この取説はありがたいです。私も???思っていたところです。一つ質問宜しいでしょうか?
Hラインの値=日経225先物の前日比終値+(先物前日終値*ATMのIV前日終値/16)のように16(十六という数字と思っております・・)という数字が出てきますが、この16はどこからくるのでしょうか?教えていただけると幸せます。
16は、256の平方根からきています。
IVを、1日分にに換算するのに、256の平方根を使っています。
1年の営業日が大体256日なので、256の平方根を使うと1日分相当のIVに換算できます。
SLACKで以前先輩が記載いただいた説明(↓)が、より専門てきな内容です。
「ボラティリティの計算の話で数学的な計算です。ボラティリティは期間がN倍のとき√N倍幅変動になります。ボラティリティは年率で表記され1シグマの期待幅を示します。1年の営業日数は16✖︎16=256日と簡易的に計算します。従って、1日分のボラティリティを256日にのばすと1年のボラティリティ相当となり、1日変動の16倍が1年間での幅変動が期待されます。なのでIVを16で割ることで1日分に換算することができます。」
EMONさんのブログ(ボラトレ)を理解するにはオプションボラティリティ売買入門を読まれることを
オススメします。ご質問のこと(16の意味)についても解説されています。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E5%A3%B2%E8%B2%B7%E5%85%A5%E9%96%80-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0/dp/4775970704
ご説明、有難うございました。
オプションボラティリティ売買入門、ギルドに入った時買ったのですが、ゑもんレポート読む(理解する)のに時間とられ、まだ読んでません。
読んでみます。
16の件ですが、オプションボラティリティ売買入門の108ページ~に記載されていました。