【わかりやすく解説】ベトナム株の配当4種別の違い(現金配当、株式配当、無償割当、株主割当増資)

2021年7月15日

ベトナム株の配当種別は、1.現金配当以外に、2.株式配当、3.無償割当、4.株主割当増資があります。

それぞれ、ざっくり

  • 1.現金配当 ⇒ 現金がもらえる
  • 2.株式配当 ⇒ 新株がもらえる
  • 3.無償割当 ⇒ 新株がもらえる
  • 4.株主割当増資 ⇒ 新株を購入する権利がもらえる

という配当内容です。

厳密には違いが非常にややこしいので、バランスシート(貸借対照表)も使いながら、各配当種別の意味と違いを明確に紹介させていただきます。

ベトナム株投資のレベルアップを図りたい方は、以下ベトナム株投資の完全マニュアルもお読みください。ベトナム株投資に必要な情報(高配当銘柄、配当情報の探し方など)を網羅的に知ることができます(ブックマーク推奨!)。

現金配当(Cash dividend)

まずは、日本株でもお馴染みの現金配当です。

現金配当とは

株主に対して現金が配布される配当

バランスシート(貸借対照表)

現金配当が株主に配布された分だけ、資産(オレンジ色の部分)と純資産(青色の部分)は減少します。

現金配当実施前後におけるバランスシートの変化

投資家にとってのメリット

  • 現金(キャッシュ)で配当を得られる(わかりやすい!)

投資家にとってのデメリット

  • 現金配当を株主に配布した分だけ、純資産が減少するため、将来的な会社の成長に使える投資資金が減少する(⇒ 将来的な株価の上昇を阻害する要因になりえる)

株式配当(Stock dividend)

株式配当とは

株主に対して無償で新株が配布される配当

バランスシート(貸借対照表)

純資産(青色の部分)の中にある、利益剰余金が資本金に組み込まれ、その分だけ新株が発行され、株主に配布されます。

純資産(青色の部分)の中で、「利益剰余金⇒資本金」に変わるだけなので、資産(オレンジ色の部分)と純資産(青色の部分)の総計に変動はありません。

株式配当実施前後におけるバランスシートの変化

投資家にとってのメリット

  • 配布される新株分だけ、保有株数が増える

投資家にとってのデメリット

  • 特になし

注意点

  • 会社の価値自体が変わらない状況の中で、新株が発行され市場に出回る株式の総数が増え、一株当たりの株式の価値が希薄化するため、一株当たりの株価は機械的に調整されます(下落します)。

※株式配当が実施されると単純に保有株数が増えると思われている方が多くいらっしゃいますが、同時に一株当たりの株価も調整されます(下落します)のでご注意ください。

無償割当(Bonus share)

無償割当とは

株主に対して無償で新株が配布される配当(この点は株式配当と同じです)。

バランスシート(貸借対照表)

純資産(青色の部分)の中にある、資本剰余金が資本金に組み込まれ、その分だけ新株が発行され、株主に配布されます。

純資産(青色の部分)の中で、「資本剰余金⇒資本金」に変わるだけなので、資産(オレンジ色の部分)と純資産(青色の部分)の総計に変動はありません。

「2.株式配当」との違いは、資本金に組み込まれるのが、利益剰余金資本剰余金かの違いです。

無償割当実施前後におけるバランスシートの変化

投資家にとってのメリット

  • 配布される新株分だけ、保有株数が増える

投資家にとってのデメリット

  • 特になし

注意点

  • 会社の価値自体が変わらない状況の中で、新株が発行され市場に出回る株式の総数が増え、一株当たりの株式の価値が希薄化するため、一株当たりの株価は機械的に調整されます(下落します)。

※無償割当が実施されると単純に保有株数が増えると思われている方が多くいらっしゃいますが、同時に一株当たりの株価も調整されます(下落します)のでご注意ください。

著者
mitsuru

「2.株式配当」と「3.無償割当」は、純資産の中でどの剰余金を資本金に組み込むかだけの違いなので、大差はなさそうですね。

株主割当増資(Addtional Issue)

株主割当増資とは

既存の株主に対して新株を発行し、新たな資金を調達する有償増資の手法。株主は新株を購入する権利を得ます(新株を購入するかどうかは、株主の自由)。新株は、市場での価格よりも安く購入することができます

※有償増資には、既存の株主以外に新株を発行する第三者割当増資、公募増資があります。

バランスシート(貸借対照表)

株主に発行する新株を対価に、株主から資金を調達して資本金を増やします。

株主から資金を調達した分だけ、資産(オレンジ色の部分)と純資産(青色の部分)は増加します。

有償増資実施前後におけるバランスシートの変化

投資家にとってのメリット

  • 市場価格よりも安い価格で、新株を入手することができる

投資家にとってのデメリット

  • 特になし

注意点

  • 会社の価値自体が変わらない状況の中で、新株が発行され市場に出回る株式の総数が増え、一株当たりの株式の価値が希薄化するため、一株当たりの株価は機械的に調整されます(下落します)。

※株主割当増資によって保有株数が増えると思われている方が多くいらっしゃいますが、同時に一株当たりの株価も調整されます(下落します)のでご注意ください。

それぞれの配当を実施しているベトナム株の探し方

現金配当を実施しているベトナム株の探し方

配当額が大きいものから探すことになると思いますので、高配当銘柄の探し方を紹介します。

無償割当、株式配当、株主割当増資を実施しているベトナム株の探し方

現金配当に比べて数は少ないですが、以下の方法で 無償割当、株式配当、株主割当増資を実施しているベトナム株を探すことができます。

一番いい配当種別はどれか?

「それで、一番いい配当はどれなん??」というのが読者の皆さまが知りたいことかもしれません。

明確に回答できればベストですが、回答としては「各投資家の判断よる」という回答になってしまいます(すみません)。

各投資家の判断は、①各投資家の投資スタンスと②各企業の状況の組み合わせによって変わってくると思います。

たとえば、①各投資家の投資スタンスを例にとりますと、配当金を生活費に充てているような投資家さまであれば、とにかく、現金配当がその投資家さまにとってはいいのだと思います。また、一株当たりの株価調整(下落)により流動性が上がり、結果的に株価が高騰することを期待する投資家さまであれば、株式配当、無償割当、株主割当増資がいいと思います。

②各企業の状況については、たとえば、成長途上中にも関わらず大量の現金配当をしている会社があれば、「もっと資金を将来の投資に回した方がいいんじゃないか」という考えにもなり、あまりいい配当ではないと思います。しかしながら、成熟した企業であれば、現金配当が多くても問題ないと思います。

以上、(わかりやすく解説)ベトナム株の配当4種別の違いの記事でした。