【2024/9/18(水)開催】Entra(SC-300)勉強会

問題

次の表に示すオブジェクトを含む Entra テナントがあります。

名前ID種別
User1ユーザー
Guest1ゲスト
Identity1マネージドID

Microsoft Entra Privileged Identity Management (PIM) で、「対象」としてEntra ロールを付与できるIDの種別はどれですか。

  • A. User1、Guest1、Identity1
  • B. User1、Guest1 のみ
  • C. User1のみ
  • D. User1、Identity1のみ











正解

B. User1、Guest1 のみ

解説

マネージドID

・App service、Azure VMなど主要なAzureリソースでサポートされているIDの種別

・AzureリソースにマネージドIDを紐づけて使う(人に紐づけるわけではない。人に紐づくIDの種別は、ユーザ/ゲスト)。

・マネージドIDにEntraロールを付与することで、マネージドIDが紐づけられたAzureリソースにEntra関連の操作権限を付与できる。

Microsoft Entra Privileged Identity Management (PIM)

  • セキュリティ的には、ロールが常に付与されている状態は望ましくない(24時間365日そのロールを使っている訳ではない)
  • 必要な時だけ、ロールを付与するべきだというセキュリティの考え方がある
  • ↑ を実現する機能がPIM

PIMにおける2つ割り当ての種類「アクティブ」「対象」の違い

ID①という名前のIDにロールを割り当てる想定で説明します。

■アクティブ

「アクティブ」でID①にロールを割り当てると、ID①には、すぐにそのロールが付与される(ロールがアクティブになる) ※ロールを付与する期間の指定が可能

■対象

「対象」でID①にロールを割り当てると、ID①には、ロールをアクティブ化する権限が付与される。

実際にロールを使い始めるにはアクティブ化の操作(対話型の操作)が必要

 → 対話型操作が可能なID種別(ユーザ/ゲスト)しか、「対象」での割り当ては利用できない(「アクティブ」での割り当ては、ロール利用時に対話型の操作が不要なので、マネージドIDでも利用できる)

デモ

・PIMのEntraロール付与(「対象」)において、マネージドIDを選択