Azure Backup仕様(Recovery Services コンテナーに格納されるバックアップデータ)について
Azure VM Backup では、Recovery Services コンテナーにバックアップデータが格納されます。
Recovery Services コンテナーに格納されるバックアップデータは、
①復旧ポイント以降に変更されたデータ(差分データ)のみ
②バックアップ対象のVM内に復旧ポイント時点において保存されていたデータと同じデータ
のいずれに当たるのか確認してみました。
①②の組み合わせのような形でデータが保存される
具体的には、VM のバックアップを有効化すると、初回バックアップにおいてフルスナップショット(②)が取得され、Recovery Services コンテナーに転送されます。
以降のバックアップは随時、増分スナップショット(①)が取得され、Recovery Services コンテナーに転送されます。
つまり②が初回で取得され、以降、①が取得されることになるので、保持期間内の復旧ポイントであればどの時点にでも復旧させることが可能です。
Recovery Services コンテナー内では、保持期間を過ぎた初回バックアップのデータは、その次に取得された増分バックアップの復旧ポイントにマージされる挙動となります。
以降、最も古い復旧ポイントの有効期限が切れる都度、その次の復旧ポイントにマージされ、残存する復旧ポイントから完全復元を可能にしています。
バックアップ対象の VM では、ディスク内の変更があったブロックが常にトラッキングされており、バックアップポリシーにしたがったタイミング、および、オンデマンドバックアップによるタイミングで、変更ブロックの増分スナップショット (バックアップ) が取得されます。
Azure VM Backup のスナップショットに関して、以下関連情報です。
『バックアップの種類の比較』
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/backup-architecture#comparison-of-backup-types
下記は仮想マシンのスナップショット機能に関わる記事ですが、増分スナップショットの考え方が同様となりますので、こちらの情報も参考になると思います。
『復旧ポイントの管理』
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/manage-recovery-points
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