M365調達ベンダを変更しつつ、データを消さない方法
以下のような状況を想定しています。
・何かしらの理由によりM365ライセンス調達ベンダを変更したい
・M365で今まで使っていたデータ(teamsチャット、ExOメールデータ)などは消したくない
注意点
- 2024年4月時点の情報です。MS側の仕様が変わる可能性があるため、結局は調達ベンダを変更するたびに、MSに対応方法を確認する必要があります。
- 私が実体験で経験したことを記載しています。そもぞもの前提条件が違う場合、全く異なる挙動になる可能性がありますので、あくまで参考情報としてご確認ください(調達ベンダと一言で言っても、色々と種類があったりしますので。LSPやら、CSPやら)
前提
・ユーザ10人、M365 business basicライセンスがテナント(テナントXとする)内部に10個あり、ユーザに割り当てられている。
・現状のベンダをベンダA、新しいベンダをベンダBとする
ポイント
データを消さないためのポイントは、ユーザからM365ライセンスが完全に外れてしまう状態を作らないことです。
パターン①M365 business basicからM365 business basicへ
同じライセンスのまま、調達ベンダだけを変更しするケースです。
- まずは、ベンダBが、新たにテナントXに、basicライセンスを10個追加する
- ベンダAが、basicライセンスをテナントXから削除する
これで作業完了です。
ここで注意点は、「ベンダBが追加したbasicライセンスをユーザに割り当てる」作業をしていない点です。
ベンダAが、basicライセンスをテナントXから、削除したタイミングで、まだユーザに割り当てられていないbasicライセンス(ベンダBが追加したもの)が、テナントから削除されます(違和感のある動きですがこのように動作するようにプログラムされているっぽい)
パターン②M365 business basicからM365 business standardへ
調達ベンダを変更するタイミングで、ライセンスもアップグレードするケースです。
- まずは、ベンダBが、新たにテナントXに、basicライセンスを10個追加する(いきなりstandardを追加できるのかは不明)
- ベンダBが、basicをstandardにアップグレードする
- ユーザに、standardライセンスを割り当てる(お客様作業)
- ベンダAが、basicライセンスをテナントXから削除する
このパターンは、ユーザに、basicとstandardの両方を割り当てておく状態を作る必要があります。
standardをユーザに割り当てる前に、テナントXからbasicライセンスを削除してしまうと、ユーザにライセンスが割り当たっていない状態が発生してしまい、その時点で、データが削除されてしまいます。
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