Site Recoveryの試験をした後に、謎のディスク、ストレージアカウントがリソースグループに残っている件
質問
■背景、前提
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/azure-to-azure-tutorial-enable-replication
こちらの手順に従いsite recoveryの試験を実施しました。
・西に大元のVM(データディスク×1,OSディスク×1)があり、東にrecovery serviceコンテナを作成しております。(プライマリリージョン:西日本、セカンダリリージョン:東日本)
・最終的な手順の通り、西でフェールバックを行い、「西⇒東」の再保護を実施ました。
・再保護を行ったタイミングで、フェールバックにより作成された東のVMは削除されると認識しており、実際に削除されております。
■質問
・東のリージョンに、データディスク、OSディスクが残存しております。(リソースロックがかかっているようです)
「西⇒東」の再保護時、東のVMが削除されるタイミングで、東のデータディスク、OSディスクは削除されないのは仕様でしょうか。
・データディスク、OSディスクはロックを解除したうえで、削除してしまっても問題ないでしょうか。(現状西リージョンが崩壊した時を想定して、「西⇒東」での再保護を実施しております)
・また、東と西に、手動で作成していないストレージアカウントが作成されております。名前からも、ASRのプロセスの中で自動的に作成されたものと想定しますが、
西:h7zgh8ksrsc01asrcache
東:ksdpklksrsc01asrcache
こちらはロックされていないようですが、削除してしまっても問題ないでしょうか(現状西リージョンが崩壊した時を想定して、「西⇒東」での再保護を実施しております)
MS回答①
それぞれのディスクは末尾に “-ASRReplica" とついたディスクである点を確認しました。
これらのディスクは昨日ご案内した通り、プライマリー リージョンからのレプリケーション データを保存しているディスクとなり、レプリケーション先のリージョンに存在していることが仕様のディスクとなります。
つまり、ディスクが存在している状況は意図している正常な状況となり、当該ディスクは削除いただかないようお願いいたします。
また、該当ディスクに ASR-Lock という名のリソース ロックが存在する点も、当該ディスクがレプリケーション データを保存しているディスクとなるためであり、意図している挙動となりますため、ご安心いただければと存じます。
MS回答②
ご認識いただいております通り、それぞれのストレージ アカウントは ASR のレプリケーション プロセスにより作成されたものでございます。
現在のプライマリー リージョン (西日本リージョン) からセカンダリー リージョン (東日本リージョン) にレプリケーションを行っている場合、東日本リージョンにあるストレージ アカウント “ksdpklksrsc01asrcache" は現時点で使用していないリソースとなるため、削除いただいても問題ございません。
しかし、"ksdpklksrsc01asrcache" は今後フェールオーバー後の再保護時に使用するストレージ アカウントとなりますため、もし削除が必須でない場合は残した状態にしていただくこともご検討いただけますと幸いです。
以下に補足情報として簡潔に ASR のプロセスとしてストレージ アカウントが使われる理由を記載しましたため、よろしければ参照ください。
<補足情報>
ASR のレプリケーションのアーキテクチャといたしまして、
レプリケーション時に初めにレプリケーション データはソース VM と同一リージョン内の (キャッシュ) ストレージ アカウントにデータを転送し、その後ターゲット リージョンのレプリカ ディスク (上でもご案内した “-ASRReplica" のついたディスク ) にデータが保存されます。
そのため、当該のそれぞれのストレージ アカウントはプライマリー リージョンおよびセカンダリー リージョンからレプリケーション (再保護) を行った際に ASR のプロセスとして作成および使用されるリソースとなります。
以下公開情報にて ASR のアーキテクチャをまとめておりますため、よろしければこちらも参照ください。
・Azure から Azure へのディザスター リカバリー アーキテクチャ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません