Microsoft 365 設計に何を包含すべきか(頭の整理メモ、ブレストベース)
Sharepoint、Teams、Exchange Online を想定しています。
ライセンスを割り当てれば、基本的にはサービス利用開始できます。しかし、各管理センターにおいては設定項目が多数あります。設計において、どこまで考慮すべきなのでしょうか(この考え方は、M365導入に限らず、Purview、Entra などの設計にも適用できるとかと思います)
パターン
①考慮しない
見積り条件などで、「設定はすべて既定値で導入する」と明記しておく、
②一部のみ考慮する
見積条件などで、「Sharepoin管理センターにおける設定の対象範囲は、〇〇のみとなります。その他は、既定値を採用します」のように範囲限定で明記しておく。
③すべて考慮する
あまり現実的ではない(設定項目や考慮すべきことが膨大すぎる)。
Active Directoryなどを導入する際に、すべての設定項目を考慮して、設計するか?というと、そんなことはしない。あくまで要求事項を満たすものを対象とすると思うので、同じ考え方と思います。
★「すべて考慮する」のに要する稼働時間分のSE稼働をちゃんと積めているなら、じっくり時間をかけて、「すべて考慮する」のもあり
「②一部のみ考慮する」について深堀
上述の通り、「③すべて考慮する」は現実的でないので無視するとします。「①考慮しない」も深堀の余地がないので、無視します。
「②一部のみ考慮する」について、「一部」をどのように定めるかがポイントになってくるかと思います。
提案段階でお客様に要望(要求定義/要件定義)を確認しておき、その部分を対象とする
お客様に要望を聞いても「何が要望かわからん」となるパターンが多い気がするので、あまり現実的ではなさそうです。あえて実施するなら、PoCなどで一部の情シスのユーザなどにだけ、365を導入していただき、お客様の中で要望をまとめてもらう作戦もありかも。または、あくまでサービス(無償で)で、コンサル的に、お客様要望を整理するのを手伝うという作戦(弊社がよくやる方法)。要求事項の整理は、あくまで無償での協力なので、設計時に、要求事項に漏れがあっても、特に責任を取る必要はない(契約上は)
準委任でコンサルを実施し、お客様要望(要求定義/要件定義)を整理する
王道のやり方。ただし、SharePointなどの機能、管理センター機能をすべて網羅的に把握できるている人も少ないはず(たとえば、ADの設定項目をすべて網羅的に把握できている人がいないのと同様)なので、やり方の工夫は必要(網羅的に機能および設定について意識合わせをするというより、お客様が何を気にしているかを把握して、それに関連する項目に絞って意識合わせを行うなど)。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません